「成功は“ランダム”にやってくる」そんな世界で成功に近づく方法とは


「〇〇成功の秘訣」
「成功者は必ず××をやっている」

—— そんな名前の書籍が世にあふれるなか、妙にひねくれた1冊が目にとまりました。

…「成功は“ランダム”にやってくる」。

ちょうどこの本を読むとき、「物はこのようなサイクルで売れるのである」みたいな本を並行読みしていたので、正直、「いやいや、まったく逆のこと言ってるじゃん。勘弁してくれよ」という気持ちにもなりました。

ところが、読んでみると至極まっとうで、納得のいく論が展開されていました。読んでよかったなあと。


特に面白かった点を中心に、この本の主張をまとめると、こんな感じ。

  1. 成功の法則が適用できるのは、ルールが固定化された世界のみである。
    • 例えば、スポーツはルールがほぼ固定化されているため、「この練習をこう続ければ、少なくとも一定のレベルまでは成功できる」が通用する。
  2. ビジネスなど、ルールがあってないような世界では、成功に法則はない。
    • なぜなら、法則が生まれたところで、多くの人間がそれを利用しようとするため、競争が激化してしまうからである。
  3. 人間は、大きな変化が起きたとき、その大きさにふさわしい計画が存在したと信じやすい。そういうバイアスがある。実際は偶然ばかりである。
  4. 成功のきっかけ「クリック・モーメント」の特徴は下記の通りである。
    1. 2つの異なる概念やアイデア、人が交わるときに訪れやすい。
    2. 幸福感、恐れ、興奮といった感情的な反応を引き出すことが多い。
    3. 現在の目標とは直接関係のないことに時間を割く、専門でない分野・産業・文化にインスピレーションを求めると増やしやすい。そのため、多様性あふれるチーム作りが重要になってくる。
  5. 成功に法則がない世界で、成功する確率を上げるには、賭けを増やすしかない。しかし、大胆に賭けて失敗しすぎると再起不能になるため、小さな賭けを繰り返し、成功の可能性が見えたら倍賭けしていくのが賢明である。

言われてみると、なるほどなあ、と。

そして、ちょうどこれをまとめていると、テレビで海外のジャーナリストらしき方がこんなことを言っていました。

「ハンドスピナーが流行った理由? そんなの、結局は分からないですよ」

そういえば最近、「なぜヒットしたのか分からん」みたいなのが本当に増えましたよね。そりゃ成功はランダムなわけだなあと思います。


というわけで、こちら、「成功はランダムなので、せいぜい神様にでもお祈りして頑張ってな。ハハハ」という無責任な話ではないので、よかったです。

「ランダムだとしたら、じゃあどうすれば良いの?」という話まで説かれている良書でした。


よっしー
1995年大阪生まれ 音楽とインターネット育ち。サイボウズ マーケティング/製品プロモーション。 詳しくはこちら。