“正統進化”するサカナクション —— 「SAKANAQUARIUM2017」とデビュー10周年について

「SAKANAQUARIUM2017 10th ANNIVERSARY Arena Session 6.1ch Sound Around」に行きました。幕張メッセ1日目。

サカナクションのライブについては、過去の映像もいくつか見て、「SAKANAQUARIUM 2015-2016 “NF Records launch tour”」は大阪城ホールで、「SAKANAQUARIUM2017 “多分、風。”」はZepp Osaka Baysideで見ました。

そして今回、「SAKANAQUARIUM2017 “多分、風。”」「SAKANAQUARIUM2017 10th ANNIVERSARY Arena Session 6.1ch Sound Around」に共通して感じたことがあります。それは、“正統進化”。

“革命的進化”を遂げた「SAKANATRIBE 2014」〜「SAKANAQUARIUM 2015-2016 “NF Records launch tour”」

「SAKANATRIBE 2014」と「SAKANAQUARIUM 2015-2016 “NF Records launch tour”」を比べると、ギャップが凄まじかったんですよね。“革命的進化”なんて言うと大げさかなとも思いますが、あえて“正統進化”と対比して表現するならそんな感じ。

音楽も、照明・映像含む演出も、大きく変化していた。

…と思って何か映像を載せようと思ったら、後者はトレーラー映像がなく、コンセプトムービーと呼べそうなものしか公開されていない。こういうところもその表れかな。

世界観に一層こだわりを持つようになり、「何にどこまでこだわるか、何を使ってどんな表現をするか、逆に何を表には出さないようにするか」に対する意識が深化したのが、確かにこの2014と2015-2016の間だったんだろうなと思います。それがこの変化に表れたと。

ベースの草刈愛美さんが産休を取られたのもこの時期で、いろいろ変化があったみたいですしね。このあたりは2015-2016のライブBlu-ray / DVDの特典ドキュメンタリー映像でもほんのり表現されています。

“正統進化”で迎えた10周年

で、「SAKANAQUARIUM2017 “多分、風。”」「SAKANAQUARIUM2017 10th ANNIVERSARY Arena Session 6.1ch Sound Around」を見て感じたのは、繰り返しになりますが”正統進化”。

当然、セットリストは新曲が入って変わり、映像は一新され、照明が増えたり、今回だと6.1chサラウンドになったりといった、過去と比べた明確な違いはあります。

しかし、それは2014〜2016のときのような「何だこれは…」という衝撃とはまた異なるものなのです。期待は確実に超えつつ、ちゃんと期待に応えている、というか。


このCINRA矢島さんの“集大成”という表現も適切だなあと感じました(ご本人が、どこまで僕の解釈に近い形でこの言葉を用いられたのかは測りかねますが)。

つまり、「デビュー10周年を漏れなく、1つの区切りとして締めくくるための手段」として、“正統進化”という在り方になったんじゃないかと思ったんですよね。


そういえば、同じ10周年の仲間には、サカナクションを語るに欠かせないAppleのiPhoneがあります。

iPhoneがiPhone 8で正統進化しつつ、iPhone Xで次の10年を見据えた革命的に新しいスマートフォンの在り方を示そうとしているように、サカナクションもここで一区切りつけて、また新たな飛躍を見せてくれるのではないか。そんな期待が高まります。

よっしー

1995年大阪生まれ 音楽とインターネット育ち。

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