これが「炎上王」のワザ。イケダハヤト『武器としての書く技術』から学ぶ、人の心を揺さぶる書き方4つの原則。

 

月間200万PV超という超巨大ブログを運営する、プロブロガーの筆頭・イケダハヤト(イケハヤ)氏の著書『武器としての書く技術』を読みました。

発売からは既に1年半ほど経っており、微妙に現在とは異なるバックグラウンドで書かれているらしい部分もあったのですが(Webの世界は変化が早い…)それでもまだまだ通じる、「炎上王」ならではの”人の心を揺さぶる書き方”がぎっしり書かれておりました。

特に気になった4つを記しておきます。

1. 弱気ワード「~だと思います」「~な気がします」「~かもしれません」は捨てよ。

こちら、実際に本書にあった1組の例文。

  • 他人の気持ちを考えない人は仕事もできない人だと思います。
  • 他人の気持ちを考えない人は仕事もできない人です。

どうでしょうか。前者から「思います」を削った後者の方が、よりパンチの効いたスッキリとした文章になってますよね。僕これすごくびっくりしました。こんなに変わるのかと。

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イケハヤ氏はこのような「~だと思います」「~な気がします」「~かもしれません」といった弱気ワードを、可能な限り削ることを奨励しています(もちろん違和感ない程度にですが)

文章を書き終えたあとに、先に挙げた臆病な表現を使っていないか確認するのをおすすめします。ぼくもこの本の原稿を見直すにあたり「思います」「気がします」「かもしれません」という言葉を全文検索し、可能な限り断定口調に変更しました。

あなたの言いたいことは思ったほど伝わらない。表現はちょっと強めくらいでちょうどいいのです。心からそう思うのなら、言い切っちゃいましょう。言い切れないようなことは、言う価値もありません。

なるほど…。

2. 優等生ぶらず、率直に書くべし。そこに生まれる自然な毒が人を動かす。

まじめで優等生的な文章はあまり注目されません。

イケハヤ氏はそう言い切り、包み隠さず率直に書くこと、そこで自然に生まれる毒ある発言こそが人を動かすと強く主張します。

本音や本心には、多かれ少なかれ「毒」が含まれています。その毒をあなたの文章に混ぜてあげればいいのです。

何故なら、反対・批判が生じる可能性もある一方で、表に出すのが怖くなるその発言というのは「同じように思っていた、けど言えなかった」そんな人たちの賛同を得られ、その人たちの背中を強く押せる希望も大いにあるから、と。

「これは本心なんだけど、ちょっと言いにくいな……」と思えるようなことは、実は多くの人が「誰かに言ってほしい」と願っていることでもあります。

「言いにくいこと」を発言する以上、攻撃を受けることは確実です。しかし、その発言は、現状を変えるための議論を巻き起こすきっかけになり、多くの人から感謝され、読者の心を癒やす可能性も秘めています。自分を曲げないことで、誠実な生き方を貫くこともできるでしょう。

3. タイトルと冒頭でさっさと結論を語るべし。

イケハヤ氏は、Webにおける読者の特徴をこのようにまとめます。

  • 自分の文章の読者は自分で探してこなければいけない
  • そして、その読者は飽きっぽく、気まぐれで、手厳しく、忙しい

このような世界においては、従来王道であった「起承転結」の形に、読者は付き合ってくれない。最後まで読んでやっと結論が分かるような文章をわざわざ読んではくれない、というわけです。

まず、タイトルで結論を言ってしまいます。そして、導入もそこそこに結論から入ります。

従来の文章は時間のある人は読んでくれるでしょう。しかし、これからの読者はとにかく時間がない。早く結論が知りたいわけです。さらに興味を持った人だけが続きを読んでくれるのです。

4. ニッチなテーマ=情報が希少。どんどん攻めるべし。

ニッチといいますと、市場にあまり需要がないようなネガティブなイメージを抱いてしまいがちです。「こんなただの俺得なテーマの記事書いても、誰も興味持ってくれないだろうなー。」みたいな。

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しかしイケハヤ氏は、ニッチなテーマを扱えることはむしろ喜ばしいことだと言います。

たとえば「AKB48」について書くのなら、理論的にいえば、あまり人気がないメンバーについて書く方が、読者は獲得しやすいといえます。多くのファンがついている人気メンバーについては、大メディアから無数の小規模なブログまで、大量の情報が出回ってしまっているのです。

「自分が好きなことがとてもニッチだ……」というのは、心配するどころか、むしろ喜ばしいことです。世界中の同志たちが、あなたの持っている貴重な情報にこぞってアクセスするようになるでしょう

コモディティなネタというのは、裏を返せばすでに多くの人たちは別のメディアで情報を仕入れているわけですね。

ニッチなテーマというのは、文字通り扱う人が少ないわけですから、そこを発信してしまえばその界隈の第一人者の1人になれる可能性が大いに高いのだ、と。

人を引きつけるWebライティングをするためのコツが詰まった1冊です。

ちょうど先ほどもイケハヤ氏のこんな記事を読んでおりまして、まさしくここまでの4つのコツが活かされているなと思いました。

「親の葬式に出ない自由」だって、あなたにはあるんです。「親は大切にするべき」という「呪い」を振り払え : まだ東京で消耗してるの?

これらの「刺さる文章を書くコツ」以外にも、「どうすれば書き続けられるのか」「どのような形式にすれば需要のある記事になるのか」「書くことで一体何が変わるのか・変えられるのか」といったような、Webライティングに関するあれこれがたくさん詰まった1冊です。

今後長いスパンで力になってくれそう。いいものを読ませていただきました。